教育現場で利用する
教育現場で利用する
さまざまな背景や特性から、学習に悩みを抱える子どもたちがいます。悩みが勉強への苦手意識につながり、いつしか 学ぶことをあきらめてしまう。そんな子も少なくありません。
eboardでは、一人でも多くの子が「学びをあきらめてしまう」ことのないように、との思いから 学びやすさを高めるための機能開発に取り組んでいます。
学びの悩み1
授業についていくのが難しい
「授業についていけない」理由として、「内容が難しく 理解できない」状態や「進むのが速くて 理解できない」状態を想定しがちです。しかし、子どもの「ついていけない」には、さまざまな背景があります。
授業は耳(聴覚)からのインプットに頼る部分が大きく、聴覚での情報処理が苦手な場合、理解が追いつかないことがあります。
処理・作業のための一時的な記憶情報(ワーキングメモリー)が小さいと、授業中の少し前の内容を忘れてしまうこともあります。
授業では「話を聴くこと」と同時に、ノートの書き込みや会話を進めることが多く、並行作業では、理解力が低下してしまう子もいます。
学びの悩み2
勉強に集中できない
「勉強に集中できない」状態は、「意欲が低い」「努力が足りない」と片づけられてしまいがちですが、子どもによって 理由はさまざまです。視野に関係のないものが入っていると、どうしてもそれが気になってしまう子や「良い姿勢で座る」「話している人の方を見る」といった指示に 手一杯で、勉強に意識を向けられない子もいます。一人で静かな場所であれば 集中できる子がいる一方で、体を動かしていた方が集中できる子も。教材の見るポイント、話の聴くポイントを決めることで、集中力が高まる子もいます。
学びの悩み3
読むこと/書くことが難しい
話すことや考えることには 問題がないにも関わらず、文字を読むこと、書くことになると、著しく難しくなってしまう子もいます。
「文字からだと スムーズな情報の取得が難しい」状態で、文字や行の読み飛ばし、たどたどしい読み方などから 困難が見えやすいこともあれば、すらすら読んでいるように見えて、文字を音に変えるので 手一杯になってしまい、内容が入りにくくなってしまうこともあります。
「頭ではわかっていても 文字を書いて表現することが難しい」状態で、書き間違いや文字のくずれから 困難が見えやすいこともあれば、きれいな字を書けているものの、書くことで疲れてしまう、時間がかかってしまうこともあります。書くことが、十分な役割を果たせていない状態です。
学びの悩み4
周囲の音や人に敏感
周囲の音や人に過敏に反応してしまい、騒がしい学校・学級に入りづらい、そうした環境では勉強できないという子もいます。過敏に反応してしまうことで疲れてしまったり、気分が悪くなったりなど、結果として現れる症状はさまざまですが、場合によっては不登校につながってしまうこともあります。
eboardでは、多様な学びにくさを持つ子どもたちが「これなら学べる」と感じられる機能・工夫を たくさん用意しました。一人ひとりの特性や背景が異なるように、どんな教材や学び方が合うかも 一人ひとり異なります。これらの機能は、誰でも・無料で・すぐに お使いいただけます。実際にさわって試しながら、自分にあった機能や使い方を見つけてみてください。
映像授業を見てから確認のためにデジタルドリルを解く、デジタルドリルを解いてわからないところの映像授業を見る等、学びやすい方法を選んで学習できます。
学年や進度による制限がなく、どの学年の単元も好きな順序で学習できます。学習が不足している分野の学びなおしや、興味がある分野をどんどん進めることができます。
eboardの映像授業は、説明画面のみが表示され、説明する講師は画面に登場しません。人の顔があると気が散ってしまう、集中できない子にも親しみやすいようになっています。
映像授業の動画の多くは、動画に集中しやすいよう1本あたり7分〜10分の長さに収められています。1本ずつの視聴を重ねることで、達成感にもつながります。
小学生・中学生を対象としたすべての映像授業に、「やさしい字幕」が付いています。文字で情報をインプットしたい・無音で学びたいなど、音声だけに頼らない学び方を実現できます。
短い動画の中に、さらにトピックごとのチャプターがついています。デジタルドリルを解いた後に解説が必要な場合などに、該当する動画をすぐに参照することができます。
デジタルドリルは該当する学年に合わせた漢字を使っていますが、すべての漢字にふりがなを表示できます。日本語を学び始めたばかりであったり、漢字の読みが苦手でも、ドリルに取り組むことができます。
UDデジタル教科書体は、書き方の方向や点・ハライの形状を保ちながらも、太さの強弱を抑え、ディスレクシア(読み書き障害)・ロービジョン(弱視)などに配慮したユニバーサルデザイン書体です。
一般的な教科書体やゴシック体では読みづらい子も、ドリルの書体を変更することで、学習に取り組みやすくなることがあります。
一般的な教科書体と一般的なゴシック体との違い
(画像:株式会社モリサワ提供)
出題される順番通りでなくても、デジタルドリルを解くことができます。理解している単元は飛ばす、不得意な単元は学年を遡って学び直すことができます。
デジタル教材の中には、手書き入力で解答するものも増えていますが、eboardのデジタルドリルは数字入力と、選択肢から選ぶ方法で解答できます。文字を書くことが難しくても、ドリルに取り組むことができます。
注意を惹きつける効果は、正解時の「◯」表示のみ。「ピンポーン」などの音声は再生されません。キャラクターやアニメーション効果などもなく、集中を妨げないようにしています。不正解時も「×」ではなく「?」を表示して、モチベーションが保てるような工夫をしています。