塾に通えない。授業についていけない。学校に行けない。
日本にも、様々な理由から
「学びをあきらめてしまっている」子ども達がいます。
私たち、NPO法人eboardは、「学びをあきらめない社会」
というミッションの実現に向けて活動しています。
559
万人
eboardで学んだ人の数
315
万時間
映像授業 視聴時間
3,351
万回
問題回答数
1,090
ヶ所
eboardを利用する教育現場
お金がない。学校に行けない。塾に行けない。様々な理由から、学ぶことをあきらめてしまう子ども達がいます。「学び」は、自らの力で人生を切り開いていくために、欠かせないもの。社会に出てからも、学び続けることが当たり前になった今、それをあきらめてしまうことは、人の可能性を大きく閉ざしてしまいます。
私たちは、たとえ、どんな環境にあっても、子どもたちが「学んでみよう」と思ったとき、子どもたちの学びを「支えたい」と思ったとき、「いつでも、どこでも」それが実現できる。そんな「学びをあきらめない社会」の実現を目指しています。
eboardの活動は、当時勉強をサポートしていた子のために、代表の中村が1本の映像授業を撮り始めたところから、スタートしました。利用者の声が反響を呼んで広がり、手紙だけでなく、時にはお米を頂いたことも。
2020年の新型コロナウイルス感染拡大に伴う、全国での一斉休校時には、100万人以上の方にeboardを届けることができました。2020年からは、全国の学校に1人1台の端末が整い、eboardを届けられる環境が整っていき、毎月20万人以上がeboardで学んでいます。
全国学力テストの結果を分析すると、世帯収入の低い子どもほど、学力テストの正答率が低いことがわかります。日本でも、7人に1人が相対的貧困家庭にあり、家庭の経済格差が学力格差につながってしまっています。
不登校は、小学生は4年で2倍、中学生は5年で1.3倍 に増えています。中学生では、保健室等への別室登校など「不登校傾向」にある子は、約33万人ともいわれており(日本財団「不登校傾向にある子どもの実態調査」)、学習がとだえてしまうことも少なくありません。
特別支援学級や、週のうち数時間支援を受ける「通級」を利用する子どもは、年々増加しています。しかし、教員の不足や多忙化も問題となる中、特別支援と合わせて、各教科の指導も行うことができる支援者が不足しています。
母子家庭で、自宅で学習していくには経済的にも心配でしたので大変ありがたく、語り口調も親しみやすい動画に、息子も取り組みやすいようで助けて頂いています。どのような事情でも場所を選ばず、わかりやすい学習ができることは本当に心強いです。
いろいろな教材を試してきましたが、すぐ自信を無くしてしまって続けられませんでした。まだ勉強への苦手意識はあるものの、わかることが楽しいと感じられるようになってきた、と言っています。これまでになかったことで、本当に嬉しいです。
ディスレクシア(読み書き障害)の息子は、以前の学校では理解が得られず、不登校を選択していました。不登校の間「いーぼーど」があったおかげで「大丈夫」って自信を失わずに入れたとのことです。感謝の気持ちでいっぱいです。
多くの子ども達を取り巻く課題がある一方、労働人口が減り、経済成長に限りが見える中、私たちが子ども達、次の世代に当てられる資源は限られています。目の前にいる子ども達を、学校や放課後の場所で支えていく取り組みと同時に、限られた資源を使って、日本全国どこでもできる仕組みを、作っていかなければなりません。
私たちは、その仕組みをテクノロジー・ICTの力を使って、実現していきます。次の時代の「学びを支えるセーフティネット」です。どんな環境にあっても、自分のペースで学べる教材は、日々の学習のつまずきや遅れを減らし、支援のノウハウを学べる研修は、先生や地域、現場の方のサポート力を高めます。そうして、紡がれた「学びのセーフティネット」があれば、インターネットを通して、限りない学びの機会を、届けていくことができます。この「学びのセーフティネット」を作れるかが、私たちに与えられた課題であり、NPO法人 eboardのミッションです。
学びをあきらめない
私たちが実現したいのは、「学びをあきらめない社会」です。勉強できる子が、さらに力を伸ばすための教材やサポートではなく、「あきらめている」状態にある子への教材やサポートを第一に、活動に取り組みます。
「人」を通じて届ける
無料の教材があっても、それだけでは困難を抱えた子ども達には、届きません。eboardは、これまでもこれからも、学校や放課後の支援の場所など、困難を抱える子ども達に寄り添う「人」がいる場所を通じて、eboardの教材とサポートを届けていきます。
「学ぶ力」を育む
これからの社会を生きる子ども達は、学校を出てからも、生涯を通じて学び続けていかなければなりません。目の前の試験や受験に向けて、「学んだ力」としての学力を伸ばすだけでなく、新しいことを常に「学ぶ力」が欠かせなくなります。eboardの教材や先生への研修は、「学ぶ力」を育むことをゴールに設計されています。
2013年「インターネットで自由に学べる場所があれば、多くの子ども達、先生方にとって大きな力になれる」との考えから、NPO法人eboardを立ち上げました。インターネットやタブレットで学ぶことが「普通」ではなかった当時、それを困難を抱えた子ども達に届けていくということは、なかなか理解されるものではありませんでした。
しかし、2020年、2030年の社会を考えたときに、「インターネット上に、どんな環境にある子でも、学べる場所がある」ということは、決して欠かせないなもの、多くの子ども達の救いになるものだ、と私たちは考えていました。
そんな私たちの活動に対する社会からの理解は、2020年の新型コロナウイルスの感染拡大、公立学校での1人1台端末の整備により、大きく変わりました。インターネットやタブレットで学ぶことが「普通」のことになったのです。私たちの描く社会に、多くの方が共感し、応援してくださるようになりました。
今、「これからの社会において、インターネット上に、どんな環境にある子でも、学べる場所が必要か?」と問われれば、多くの人が「必要だ」と答えるのではないでしょうか。自治体や学校、地域や家庭によらず学べる場所は、ICTの環境が整備された今、子ども達や子ども達を支える人にとって、大きな力となります。
そして、その役割を担うことができるのが、その可能性を信じ、ずっと活動を続けてきた私たちNPO法人eboardです。しかし、急速な社会の変化、それに伴うeboardの利用者の増加は、eboardの運営にかかるコストの増加も、もたらしました。eboardが、これからの社会の「学びのセーフティネット」であるためには、あり続けるためには、より多くの方の応援が必要です。
私たちは、この「インターネット上に、学びのセーフティネットをつくる」というチャレンジを、一人ひとりは小さな力であっても、できるだけ多くの方からの応援で成り立たせたいと考えています。多くの方に支えてもらうことで、私たちもそれに応えるための活動をすることができるからです。
eboardでは、毎月20万人以上の子が学んでいます。この次の時代の「学びのセーフティネット」をつくる、支えるために、力を貸してください。