
NPO法人eboardは、一般財団法人ルビ財団が新設した「第1回 ルビ朋賞(ほうしょう)」を受賞いたしました。6月2日(火)に東京都千代田区で開催された表彰式にて、当法人の末永が表彰状を授与されました。本受賞は、当法人が開発・運営するICT教材eboardにおける、デジタルドリルの問題文・解説へのふりがな機能や、映像授業の「やさしい字幕」のすべての漢字へのふりがな対応が、「ルビ(ふりがな)を学習インフラとして実装・継続改善した」として評価されたものです。こうした取り組みは、これまで多くの企業や個人のボランティアの皆様による多大なご協力があったからこそ実現できました。当法人では、この受賞を機にこれまでの取り組みをご報告するとともに、子どもたちの学びを支える活動(CSR・社員ボランティア等)に興味・関心をお持ちいただける企業様からの問い合わせやご相談を広く受け付けております。
「ルビ朋賞」の受賞理由となったルビ(ふりがな)の実装・改善は、多くのボランティアの皆様にお力添えいただいた成果です。心より感謝申し上げます。
多くの企業の皆様が、社会貢献活動として「やさしい字幕」やデジタルドリルのルビ制作・チェックプロセスに真摯に向き合ってくださったおかげで、子どもたちへ迅速に、かつ質の高い学習環境を届けることができました。また、企業だけでなく多くの個人のボランティアの皆様にも多大なご協力をいただいております。本受賞は、活動を支えてくださったすべての皆様のご協力によるものです。
文部科学省の規定により、小中学校では学年ごとに習う漢字が定められています。そのため、何らかの理由で漢字学習に遅れが出ると、「漢字が読めない」という理由だけで、すべての教科の学習が進めづらくなるという深刻な課題があります。
eboardは、特に以下のような背景・特性から学びにくさを抱える子どもたちの目線に立ち、このハードルを取り除くためにルビの実装に取り組んでいます。
■不登校の子どもたち
2025年に文部科学省から発表された最新の調査では、不登校の小中学生の数は、過去最多の34万6,408人に上りました(※注1)。不登校期間中に漢字の学習が遅れてしまうと、欠席中の自宅学習や、学校復帰時のハードルが極めて高くなってしまいます。
■ディスレクシアなど学習障害の子どもたち
読字障害(ディスレクシア)は、学習障害(LD)の中で一番多く見られる症状と言われています。知的に遅れはないものの、見た文字を音にすることが苦手で、「読む」能力に極端に困難があります。ディスレクシアの子は 漢字の読みが難しい子が多く、中学生であっても小学校で習う漢字が読めない場合もあり、ルビによるサポートが不可欠です。
■日本語指導を必要とする、外国につながる子どもたち
海外から日本に帰国した、外国で生まれて日本に来た、日本生まれだが保護者の母語が日本語ではない等の理由から、全国で約8.5万人の児童生徒が日本語指導を必要としています(※注2)。日本語指導が必要な子はこの10年で倍増しており、日本語で日常会話ができても、教科学習に必要な語彙や漢字の習得には多くの時間がかかります。教材へのふりがな対応は、こうした子が学習を進めるための重要なサポートになります。
※注1 出典:文部科学省「令和5年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」
※注2 出典:文部科学省「日本語指導が必要な児童生徒の受入状況等に関する調査(令和7年度)」
■問題文・解説へのふりがな機能
ICT教材eboardのデジタルドリルで「ふりがなをつける」ボタンを押すと、問題文、解答、解説中のすべての漢字に、ふりがなを表示できます。

■「やさしい字幕」の全漢字にふりがな表示
ICT教材eboardのすべての映像授業(2,000本以上)には、「やさしい字幕」がついています。「やさしい字幕」は、ろう・難聴の子、日本語の支援が必要な外国につながる子、発達障害などから学びづらさを抱えた子を主な対象として、学習のハードルが下がるよう編集された字幕です。「やさしい日本語」の考えを元にしながら、字幕の表示量の調整、言葉や文章構造の簡素化、学年や教科別の表示工夫などの編集を行なっています。
この「やさしい字幕」のすべての漢字に、ふりがなを表示しています。これにより、漢字の学習の遅れから各教科の学習につまずく子どもたちが学習をスムーズに進められるようサポートしています。

eboardでは、子どもたちが環境や特性によらず「学びをあきらめない社会」を共に実現するため、様々な企業様との協働を行っています。字幕の編集やデジタルドリルのルビチェックといったボランティア活動は、オンラインですべてが完結し、従業員の皆様の社会課題への意識を高めるCSR施策としても活用いただいております。
「自社でも取り組める内容があるか確認したい」「これまでのボランティア参加事例を聞いてみたい」など、少しでも興味をお持ちいただけましたら、どうぞお気軽にお問い合わせください。
本件に関する問い合わせ先
・NPO法人eboard 今(こん)
・support@eboard.jp