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1人1台環境で、個のニーズに寄り添う学びを実現

小金井市立前原小学校

小学生

授業・活用のポイント

  1. 1. 1人1台の環境で、個別的・個性的で、インクルーシブな学習環境を実現。
    2. 一斉授業は10分だけ。自分のペースで、自分の方法で、アクティブに学習。
    3. みんな違うから、比べない。「算数きらい」の声も聞かなくなった。

前原小学校のICT環境について、教えてください。

小金井市立前原小学校(以下、前原小)は、総務省による3つの実証事業の対象校として、ICTを生かした新しい「学び」の実現を目指し、様々な先進的な取り組みを行っています。

1~3年生はiPad、4~6年生はChromebookを全校児童559名が1人1台使用できる環境に加えて、校内のほとんどの教室でWi-Fiが利用でき、授業や学級活動などで、日常的にICTを活用しています。

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5年生蓑手学級 算数授業の様子

eboardを使い始めたきっかけ、背景は?

元々、特別支援学校で教員をしていたのですが、その中でインクルーシブ(inclusive, 包摂的)な教育を実現したいと思うようになりました。障がいがある子だけを特別に個別で教えるのではなく、全員をそれぞれニーズの違う学習者として、一人一人に寄り添った支援がしたかったんです。

しかし、アナログで個別化しようとすると、プリントを全単元印刷して用意したり、印刷や丸付けの手間が膨大でした。ICTを使うことで、授業の中でも一人ひとりの学習進度に合った「個性的、個別的」な学びを実現できるんじゃないかと思ったんです。

現在の活用状況について、教えて下さい。

5、6年生の算数の授業(習熟度別)でeboardを活用しています。eboardの他にもいくつかのコンテンツを組み合わせて使っていますが、eboardには映像授業があることと、問題がとても基礎・基本を取りあつかっているところが他の教材との違いかなと思っています。


– 授業の流れを教えて下さい。
授業ではまず最初の10分くらいで教科書の内容をざっと解説します。その後は、何をやってもいいんです。教科書の練習問題をやってもいいし、それが終わっている人は計算ドリルを進めてもいい。最初の説明がわからなかった子は、先生にもう一度聞く子もいますし、自分から聞きにくい子はeboardの動画を見て確認する子もいます。

何をやってもいいとはいっても、到達する目標は明確にしていて、単元テストはみんな同じタイミングで受けます。それを踏まえて、どんどん先の単元を学習している子もいるし、テストに出そうなところを復習する子もいます。自分で、どこを学ぶかを決めて学習していきます。

– みんなが一斉にeboardを使ってるわけではないんですね。
そうですね。eboardで学習する子もいれば、教科書の問題をどんどん進める子、他のデジタル教材で学習する子もいます。問題を解いていてわからないときにも、先生やまわりの友達に聞いて解決する子もいれば、自分で教科書を見たり、eboardの動画を見て解決している子もいるという感じですね。

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教室の座席と学習スタイル
座席は自由。自分の学習スタイルに合わせて教室内の好きな場所に座ります。

– どんなときに、eboardをよく使っていますか?
eboardには映像授業があるので、前の内容を復習したいときに動画を見ていることが多いですね。特に、ちょっとプライドが高くてわからないことを聞きにくい子や、間違えるのが嫌な子とか。あと、最初に説明を聞いたけど問題演習が進められないような子も、もう一度確認するためにeboardの動画を見ています。何度も先生に聞くのではなく、自分のタイミングで何度も確認ができるのがいいですね。

一斉授業では集中して授業についていくことが困難な子でも、eboardを使ってみんなと同じ空間で学んでいます。逆に、eboardを使ってどんどん先の単元に進むこともできるので、5年生でもすでに6年生の単元まで学んでいる子もいますよ。

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映像授業で内容を確認

日々の授業で工夫・意識されているところは?

「目標」と「ふりかえり」をとても大事にしています。自己調整学習の理論をもとに、主体的で自立的に学ぶことを支援できるよう意識していて、学習結果よりも学習の取り組みに対してのフィードバックをこころがけています。例えば、全問正解の子には、「もう少し難しい問題にとりくんだほうがいいんじゃない?」と目標設定や問題の難易度のふりかえりを促したり、5問終わらせる目標を立てて10問終わらせた子には、「自分で思っているよりできる実力があるんだよ。」というように、学習への自己肯定感を高めるようなはたらきかけをします。

また、まちがえた問題を大切にするように伝えています。なぜまちがえたのかをふり返ることで、学習内容の定着だけでなく学習方法を見直すこともできますし、自分の力をどんどん伸ばすことができます。それこそが学びですよね。簡単にクリアできる問題ばかりやっていたら、せっかくの学びの機会がもったいない!

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まちがえた問題は丁寧に確認

子ども達や学習環境に、どういった変化がありましたか?

学びが個別化されることによって、周りと比べなくなりました。そもそも違うところを学んでいるのだから、他人と比べる意味がなく、安心して自分の課題に取り組めるし時間をかけられるんです。おとなしくて先生を呼べない子も、動画で学習を進められるので学びやすいようです。

自分自身の目標があるので、授業中にぼーっとしたりふざけることなく、みんなそれぞれが手を動かして自学しているし、最近は「算数きらい」という声は聞かなくなりました!

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