教育現場で利用する
教育現場で利用する
NPO法人eboard(イーボード)は、3月28日、教育の部において第2回「SDGsジャパンスカラシップ岩佐賞(SDGs岩佐賞)」(主催:公益財団法人岩佐教育文化財団)を受賞しました。映像授業に学習のハードルが下がるように編集した「やさしい字幕」をつけ、ろう・難聴の子、外国につながる子、学習障害をはじめとした学びづらさを抱えた子への学習機会を保障する取り組みに対し、高い評価を受けたものです。
SDGsジャパンスカラシップ岩佐賞(SDGs岩佐賞)とは
「SDGsジャパンスカラシップ岩佐賞(SDGs岩佐賞)」は、医療・教育・福祉・環境・平和・芸術・農業・経済などの分野において、目の前の課題に向き合い、持続可能な未来に向けて果敢に取り組む人を応援しようと、2022年春に創設されました。SDGs(持続可能な開発目標)が目指す社会の構築に向けて活動する個人や団体を表彰するもので、有識者・専門家と、公益財団法人岩佐教育文化財団理事会による選考で決定されます。 NPO法人eboarは、SDGsの17目標のうちの4番目「質の高い教育をみんなに」という課題への取り組みとして受賞したものです。
「学びをあきらめない社会」を目指して
NPO法人eboardは、「学びをあきらめない社会」をミッションに、インターネットを通じて、経済的理由、不登校、障害などの事情を抱える子ども達の学習機会の保障を目指して活動しています。団体が開発・運営するICT教材eboardは、約2,000本の映像授業と約10,000問のデジタルドリルを公立学校・非営利活動には無料で提供。この教材は全国の公立学校や学習支援団体、フリースクール、地方の公営塾など2,000カ所以上の教育現場で導入され、毎月20〜30万人に利用されています。
日本で唯一、字幕による学習機会の保障を実現し、全国に広がる
「やさしい字幕」は、ろう・難聴の子、外国につながる子、学習障害をはじめとした学びづらさを抱えた子を対象に、学習のハードルが下がるように編集された字幕です。ICT教材eboard上で2021年7月より公開され、義務教育過程を広く扱った教材としては、日本で唯一字幕による機会保障を実現しました。
この字幕は2023年3月現在、全国100カ所以上の教育現場(公立学校・ろう学校・日本語補習校・学習塾・フリースクール・日本語教室・放課後等デイサービス・学習支援団体等)で利用されています。 「やさしい字幕」が表⽰された状態での映像授業の再⽣は、これまでに120万回、時間にして67,000時間を突破しました。
eboardの「学びづらさ」への取り組み
NPO法人eboardは、子ども達がどんな環境にあっても、学んでみようと思ったとき、支援者が子どもたちの学びを支えたいと思ったとき、いつでも、どこでもそれが実現できるような「学びをあきらめない社会」の実現を目指しています。今後もさらなる機能開発や「やさしい字幕」のメンテナンスなど、様々な理由から学びづらさを抱える子の学習機会保障に向けて活動を継続していきます。
本件に関する問い合わせ先
・NPO法人eboard 吉永
・メールアドレス:support@eboard.jp