放課後デイで導入して3か月。算数が飛躍的に伸びました!

BUTTERFLY EFFECT

小学生 中学生 高校生

授業・活用のポイント 

  1. 1. eboardで苦手部分の復習。紙とえんぴつが苦手な子も、ゲーム感覚で抵抗なく導入。
    2. 「ゴール設定」と「ふりかえり」のサポートで、「できた!」を実感。
    3. 不登校クラスでは学習履歴を学校へ提出、担任と進捗共有する例も。学習意欲が大幅アップ。

BUTTERFLY EFFECTについて

BUTTERFLY EFFECTは埼玉県さいたま市の児童発達支援・放課後等デイサービスです。発達障害の生徒を中心に、年中~高校生までが通っています。プログラミングやマインクラフトなどいろいろなことをやっていますが、得意を伸ばし、好きなことを武器にする、というコンセプトで運営しています。

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eboardを使い始めたきっかけは?

以前からYoutubeでeboardの動画を「わかりやすい」と思って見ていました。新型コロナの休校期間中にオンライン授業をしていたこともあり、良いやり方を探していましたが、eboardの動画を体系的に使うことができると知って導入しました。

現在の活用状況について、教えて下さい。

BUTTERFLY EFFECTには①就学前~小学校中学年、②小学校高学年~高校生、③不登校クラス、④オンラインの4つのクラスがあります。
この中でeboardは②小学校高学年~高校生のクラスと、③不登校クラスで活用しています。
8割がiPadを使っていますが、その子の好み・こだわりによってはパソコンを使う子もいます。

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放課後、子ども達が到着するとまずは始まりの会があります。みんなで集まり、最初はアナログゲームで盛り上がってから、学習の時間になります。
eboardをする子も、算数検定の勉強をする子もいますが、各々の学習に取り組みます。eboardは主に苦手単元の復習に使っています。20分と短い時間ですが、子ども達が一番集中できる時間だと思います。学習時間が終わった後は、ゲームなど好きなことができる時間なので、それを目標にがんばっています。

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新しい物事が苦手な生徒さんもいらっしゃるかと思いますが、eboardを導入する最初の段階でうまくいかない、ということはありませんでしたか?

これは意外とスムーズでした。生徒にとっては「普段ゲーム機器として持っているデジタルデバイスで勉強もできるんだ」「やってみたら楽しかった」ということで心理的ハードルが低かったようです。

発達障害の中には、紙に鉛筆で書くのが苦手なお子さんも多いですが、タブレットで「ポン、ポン、ポン」と画面タッチで問題に答えられる仕組みは抵抗感が少ない。デジタル問題もゲーム感覚で解いていきます。eboardはシンプルなので子どもにも入っていきやすい。
目で見て覚える視覚優位の子は動画と相性がいいですし、動くものや音などに敏感な子はイヤホンをしてタブレットで聞くというスタイルと非常に相性が良いです。
また、ワーキングメモリの特性上、できたことも時間が経つと忘れてしまいますが、取り戻しができることが良いです。得意単元は先取りしたいという子も多くいて、先取り学習ができるのも良いですね。

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発達障害の生徒さんにスケジュールを重視しているとお伺いしました。

1日ごとのスケジュールと、2か月のロングスパンの学習計画書を作成しています。
ロングスパンの計画書では、ゴール(今回は算数検定)を設定し、そこまでのロードマップを作成することで全体を把握できるようにしています。発達障害の子に限らないと思いますが、ゴールが見えないと、また自分どの位置にいるか見通しが立たないと、延々と苦しい努力を続けているような気持ちになります。ロードマップで見通しを立てること、適切なタイミングで「ふりかえり」をすることで、意欲が上がります。
eboardの取り組みも紙ベースで残してありますが、「ふりかえり」をすると「なんでこんな簡単な問題を2~3か月前には解けなかったんだろう?」「こんなにできてたんだ」と自分のがんばりが自分を成長させた、と実感しています。

またBUTTERFLY EFFECTでは報酬制度(トークンシステム)を導入しています。eboardを一単元 勉強するとメダルがもらえる、というルールになっていて、そのメダルは おやつやゲーム時間と交換することができます。
交換ルールは子ども達が話し合いで決めています。大人が押し付けたものは嫌がりますが、自分たちで決めたルールなら納得感があります。

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1日ごとのスケジュール

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ロングスパンの学習計画書

導入から3か月。子ども達や学習環境に、どういった変化がありましたか?

eboardを導入して3ヶ月になりますが、飛躍的に児童全体の学力が伸びました。今月末に算数検定を所内で開催しますが、合格圏内に入りそうな感触があります。

苦手な部分はていねいに教えてあげたい。けれども荒れちゃった子やケンカしている子の対応に追われる中で、時間は限られている。そんな時も「わからない!」と困っている子にeboardの動画を見てもらうと、落ち着いて勉強してくれるようになりました。スタッフがつきっきりで勉強を見てあげられない時でも、eboardのわかりやすい説明があるのは、ありがたいです。

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不登校クラスでのご活用はどうでしょうか?

不登校のクラスは小学校高学年が中心です。実はeboardの学習履歴を印刷して学校に提出することで、担任と進捗の共有ができるようになった例があります。eboardは学習指導要領に準拠しているので、学校に対して説得力があります。
それまでは学習に対し無気力だった子が、真剣に勉強するようになりました。それだけ「やったこと」を評価される、価値を認めてもらえるというのは、やる気が変わります。

不登校は現在22万人と言われています。全国の不登校の子の救いになると思いますので、eboardにはこれからも是非がんばってもらいたいです。

※学習履歴の提出については在籍校にご相談ください。

参考リンク

学習塾・民間でのご利用

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